ひらめき★ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI『書とプログラミング』

8月2日、科研費の研究成果公開事業「ひらめき★ときめきサイエンスーようこそ大学の研究室へ―書とプログラミング」を本学教育学部(静岡キャンパス)の書道室等で実施しました。
参加した小中高生18名は、大学生スタッフ6名のサポートにより、午前中には、求めるイメージを具体化して大字の作品制作に取り組みました。午後には、「手書き漢字の印象診断」のプログラミングについて、八柳祐一准教授の解説を受け、AIによる自分の書いた文字の診断結果を見ながら「文字のもつ印象」について考えました。杉﨑哲子教授の講義では、「書表現」に、書体や紙面構成、用具用材や墨色等の様々な要素が関係していることを、文字文化を辿りながら確認しました。理論と実践の両面から「書表現」について楽しく追究できたことと思います。
AIは「毛筆文字」の印象を形や線を捉えて判断していますが、参加者は相互に、題材の文字の意味を大事にして鑑賞し合いました。今回は、コロナ禍中につき筆談中心の交流活動になりましたが、各自のワークシートに寄せられたメッセージには「手書き文字」の温かさが溢れていて、「言葉や文字を大事にしてほしい」という願いは、確実に参加者の心に届いたことと思います。融合的な研究の面白さも感じ取ってもらえたのではないでしょうか。
静岡新聞WEB(2021年8月4日)にて講座の様子が紹介されました

「書制作」前の手順説明

「書制作」前の手順説明

「書の印象診断プログラミング」解説の様子

「書の印象診断プログラミング」解説の様子

制作・講義風景