【教育学部】藤井基貴研究室が静岡市立中央図書館とイベント開催:防災教育

教育学部藤井基貴研究室が静岡市立中央図書館と「2024しずとしょフェスタ」を開催します。

テーマは「ようかいから学BOSAI(まなぼうさい)~こわいも時に役にたつ~」となりました。防災教育に関する研究室の活動展示(11月下旬まで)に加えて、10月27日(日)にはワークショップ「BOSAIようかいを調査せよ!」も企画されています。同ワークショップでは新作の防災紙芝居「なんかようかい?ぼうさい妖怪!?」も披露される予定です。

本プロジェクトのリーダーをつとめる小川日南さん(大学院生)は企画趣旨を次のように説明しています。 「人々は古来より自然災害に対する不安や恐怖を妖怪に投影して語り継いできました。妖怪の伝承には災害への注意を促す教訓や知恵も含まれていたのです。しかし、現代では妖怪にまつわる民話や逸話だけが語り継がれ、災害の歴史をかえりみることは少なくなっています。本展示は静岡市における妖怪民話と災害の歴史とを結び、そこに秘められた教訓を辿り直そうとする試みです。地域に伝わる妖怪民話に触れることは、先人たちが語り継いできた災害に対する備えや知恵を知り、今を生きる私たちに新たな防災への手がかりを与えてくれるはずです。(静岡大学教育学部藤井基貴研究室:防災妖怪学プロジェクト)」

なお、小川さんは藤井准教授と共に「防災×妖怪」をテーマに研究を進めており、本企画の準備の一環として県内をはじめ、岩手県や宮城県でも調査を重ねてきました。これまでの研究の経過や成果については以下でご覧いただけます。

【静岡放送】「河童は水の神が姿を変えたもの」妖怪の民話は“自然災害”の歴史 伝承を紐解く大学院生「脅威を語り継いできた」=静岡

【わたしの防災】 https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/903118

【論文】小川日南・藤井基貴
(2024)「災害伝承と防災教育(1) : 静岡市における民話『沼のばあさん』を事例として」静岡大学教育実践総合センター紀要、56-64頁。
https://shizuoka.repo.nii.ac.jp/records/2000270

プロジェクトを担当する小川さんと竹内さん

静岡市中央図書館でのロビー展示

展示①「おどさない防災」

展示②「伝える防災・考える防災」

展示③「支える防災」