お茶染めオーナメントのクリスマスツリー『Tea Time Tree』をデザインしました【川原﨑研究室(教育学部美術教育)】

11月9日(日)〜12月25日(木)の期間、グランシップ(静岡市駿河区)1Fのエントランスロビーでお茶染めオーナメントで装飾された『Tea Time Tree』が展示されています。
このツリーは、教育学部美術教育系列の川原﨑研究室とお茶染めWashizu.の鷲巣恭一郎氏、駿府の工房匠宿と連携したデザインプロジェクトとして制作されました。

デザイン:内山和香・奥村祐大・庄司和佳奈・杉村綺音(美術教育専修)
制作:鷲巣恭一郎・前田結嬉
協力:駿府の工房 匠宿
監修:川原﨑知洋(教育学部 美術教育系列)
『Tea Time Tree』の名前に2つの願いを込めました。
1つは、ツリーを見ながら「ティータイムのような時間」を楽しんで欲しいという願い。
もう1つは、「お茶染め」の素晴らしさを知って欲しいという願いです。
鷲巣氏のお茶染めは、茶工場で廃棄された茶葉を利用している点が特徴です。さらに、煮出したあとの茶殻は作物を育てるための堆肥として再利用されます。
このように、お茶染めはゆっくりとした時間をかけてダイナミックに循環しているのです。
オーナメントは正方形(ひし形)のレリーフです。大中小の3種類が展示されています。小レリーフは、静岡県内の小学生を対象に「駿府の工房匠宿」でワークショップを実施(令和7年10月4日)し、19名の方々にオーナメント制作に参加していただきました。どれも個性的で素敵なオーナメントとなりました。上部に吊るした「Christmasのれん」や「星型マークのランタン」もお茶染めです。下部のツリー土台のデザインはお茶染めの煮出し鍋からの「湯気」から着想し、お茶染めが世界に波及する「流れ」をイメージしています。

【内山和香コメント】
「お茶染めの職人さんと何度も打ち合わせを重ね、クリスマスとお茶染めをどのように融合させるか、時間をかけて向き合ってきました。お茶染めならではの深い色合いを生かし、最終的には落ち着きのあるシックなツリーを目指しました。天井から吊るしたランタンには、人々の「願い」と、お茶染めの魅力がさらに広く届いてほしいという思いを込めています。オーナメントはワークショップで子どもたちと一緒に制作したもので、運営も初めての挑戦でした。半年間の歩みが形になったこのツリーが、見てくださる方にも、制作に関わった方にも、温かい記憶として残る存在になれば嬉しいです。」
https://www.granship.or.jp/visitors/event/detail.php?id=3543

高所のオーナメントの取付け

オーナメントの最終確認

ツリーを下から見上げる

完成したお茶染めオーナメントのツリー『Tea Time Tree』