大学院

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教育学研究科長挨拶

高度な教育的実践力を身につけた教員を目指して

 静岡大学大学院教育学研究科は、令和2年度から修士課程を教職大学院に一本化し、教育実践高度化専攻(教職大学院)と共同教科開発学専攻(博士課程)の2専攻に改組されました。
教職大学院は、学校や地域の教育リーダーとして活躍できる高度な専門的職業人としての教員の養成を目的として、教育に対する使命惑や倫理観等の教育的素養を高めるとともに、理論知と実践知とを往遠・融合する新しい知識体系の構築に取り組み、「授業力」「生徒指導・支援力」「教育課題対応力」「学校改善リーダーシップ」の 4 つの資質・能力に基づく高度な実践的指導力を育成します。
 教職大学院には、教育実践開発コース(現職院生)、学校組織開発コース(現職院生)、教育実践カ育成コース(学卒院生)の3コースがあり、学校組織開発コースには「学校組織」の1分野が、教育実践開発コースと教育実践力育成コースにはこれまでなかった「教科教育」「幼児教育」「養護教育」「現代的教育課題」の各分野を含めて7分野が設置されています。
カリキュラムは、理論と実践の往還を意識した「共通科目」「実習科目」「分野科目」「課題研究」で編成され、現職院生と学卒院生が共に学びあう協働的な学びを保障しています。また、中・高等学校免許取得者が小学校免許を取得することができる小学校免許取得プログラム(履修年限3年)、静岡県・静岡市・浜松市教員採用試験合格者に採用の猶予が与えられる特例措置等、多様な学びに対応する履修制度も充実しています。
 共同教科開発学専攻は、愛知教育大学との共同による博士課程であり、平成24年度からスタートしてこれまでに教職に関わる多くの大学研究者を輩出してきました。教科専門・教科教育・教職専門の枠を超えて、教科との関わりの中で学校教育が抱える複雑・多様化した諸課題に対応した研究を遂行することを目指した「教科開発学」という新たな学問領域に基づいてカリキュラムが編成されています。原則として土日や夏季・冬季休業中に授業が行われ、働きながら学ぶことができる環境を整えています。
 静岡大学大学院教育学研究科は、高度な実践的指導力を身につけたい、より深い学びを追究したい、と考えているみなさんをお待ちしています。

教育学研究科長  熊倉 啓之